シロワニ ●子宮内共食い●

シロワニ(Sand tiger shark)はネズミザメ目オオワニザメ科に属するサメです。
シロワニは、海面に浮上して空気を吸い込む唯一のサメとして知られています。
水中で動かずに獲物を捜すことができるように、胃の中に空気を貯めるのです。

ネズミザメ目には、母親の胎内にいる間に、受精していない卵を食べる行動は他にも数種で確認されていますが、孵化後の兄弟が共食いする行動は、シロワニにだけ見られる珍しいものです。
この行動は子宮内共食いと呼ばれています。
55mmで孵化し、未受精卵や他の胎仔を食べるようになります。
17cmになると機能歯が生え揃い、摂食を行います。
サメには子宮が2つあり、それぞれに1尾の胎仔が生き残ります。
そのため産仔数は最大で2尾。妊娠期間は9~12ヶ月、産まれてくる子どもの大きさは約1mです。