高い知能を持つ海の生きもの

たこは神経節が発達している軟体動物です。

一見頭に見える、丸く大きな部分は実は胴体であり、足の付け根部分が頭となります。すなわち、頭から8本の足(腕)が生えていることになります。


たこは無脊椎動物の中で最も高い知能を持っていて、記憶力や学習能力に長けています。たとえば色を見分けたり、形を認識したり、問題を学習して解決する事までができるそうです。


1998年には、インドネシア近海に棲息するメジロダコが、人間が割って捨てたココナッツの殻を組み合わせて防御に使っていることが確認され、2009年12月、「無脊椎動物の中で道具を使っていることが判明した初めての例」として、イギリスの科学雑誌のカレント・バイオロジー(Current Biology) に掲載されました。また、地形やまわりの色を認識して、保護色や擬態を利用するのがとても得意です。


血液はヘモシアニンという、酸素と結び付くと銅イオンで青くなる呼吸色素が含まれているので、青い血液が流れています。たこは敵に襲われた時、脚を切り離してそれを食べさせている間に逃げます。しかしながらたこはストレスが溜まると自分の脚を食べてしまいます。