[かいわれ大根] [自走ベッド] [賽の河原]

カンガルー・ノート / 安部公房


ある朝突然、“かいわれ大根”が脛に自生していた男。
訪れた医院で、麻酔を打たれ意識を失くした彼は、目覚めるとベッドに活り付けられていた。

硫黄温泉行きを医者から宣告された彼を載せ、生命維持装置付きのベッドは、滑らかに動き出した…。

坑道から運河へ、賽の河原から共同病室へ―果てなき冥府巡りの末に彼が辿り着いた先とは?

急逝が惜しまれる国際的作家の最後の長編!

(「BOOK」データベースより)

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